共創のまちぐらし

2025.02.15
共創のまちぐらし
令和6(2024)年度 第4回函館西部まちぐらし共創サロンを開催しました

令和7年(2025年)2月8日(土)に函館市地域交流まちづくりセンターにおいて、地域住民等30名の参加のもと、函館市西部地区再整備事業基本方針に定める「共創のまちぐらし推進プロジェクト」の一環として、「函館西部まちぐらし共創サロン」を開催しました。(開催のお知らせはこちら

令和6(2024)年度 第4回 函館西部まちぐらし共創サロン 開催結果(概要)

開催日時

令和7年(2025年)2月8日(土)午後2時から午後4時まで

開催場所

函館市地域交流まちづくりセンター 2階 多目的ホール(末広町4番19号)

開催趣旨

函館市西部地区再整備事業基本方針に掲げる重点プロジェクトの一つである「共創のまちぐらし推進プロジェクト」における取組として、令和4年度(2022年度)から、「西部地区における共創のまち育て」をコンセプトに、地域住民をはじめ、市民やまちづくりに関わる参加者が西部地区の未来を考え、共有し、まちぐらしを語り合う場として「函館西部まちぐらし共創サロン」を開催しています。
今回は、「まちづくりの輪をひろげよう」をテーマに、市内で活動する団体等からプレゼンターを募集し、応募のあった6グループによる活動発表を行いました。

開催内容

1. 市の取組に関する説明

函館市西部まちぐらしデザイン室から,函館市西部地区再整備事業基本方針に基づく市の取組について紹介を行いました。

【紹介内容】

・令和元(2019)年度に、人口減少や少子高齢化、空地・空家の増加など課題を抱える西部地区について、定住人口の回復と交流人口の底上げを目的として「函館市西部地区再整備事業基本方針」を策定し、課題解決に取り組んでいる。
・令和3(2021)年度に、本事業で目指す「居住と観光が融合したまちづくり」を進めるため、まちづくり会社として(株)はこだて西部まちづくRe-Designを設立した。
・本事業では、空地・空家などの低未利用不動産を既存ストックと位置付け、利活用を促すこととしており、(株)はこだて西部まちづくRe-Designにより、旧北海道庁函館支庁庁舎や旧大洋漁業函館営業所の利活用を進めた。
・また、地域コミュニティの重要な核である町会の活性化を図るため、毎年度、モデル町会を選定し、市職員や学生など新たな人材との協働により、各町会の課題解決につながる取組を行ったほか、モデル町会以外でも学生や企業の協力により町会行事を開催するなど、活性化に取り組んでいる。
・本事業では、行政だけでなく、地域住民や企業、学校など市民等の「共創」による「まちぐらし」を目指しており、課題や取組を共有する場づくりとして、令和4(2022)年度から「函館西部まちぐらし共創サロン」を開催している。
・本サロンも、西部地区で長年活動している函館市西部地域振興協議会の協力により運営しているところであり、行政、まちづくり会社、市民(団体)の共創による取組の一つである。
・今回は、当該団体のように、街に貢献したいという思いで活動している団体等を広く市民に知っていただきたいという思いから企画したところであり、活動内容の発表を通して、活動への理解を深め、より多くの市民がまちづくりに関わる契機になることを期待している。

2. 活動発表

6グループ(12名)による発表を行いました。主な内容は次のとおりです。

発表1 西部地区の架け橋を目指して(函館(西部地区)・東京・海外 架け橋プロジェクト)

函館市テレワーク移住支援を受けて、東京から憧れの函館で最も美しい景観と環境の西部地区へ移住しました。
海外駐在と国際ビジネス経験と語学力を活かし、東京(北区)の店舗に、函館市から提供いただいたポスター・小冊子展示コーナーを設置し、函館西部地区の魅力を日本語と英語で発信しているほか、緑の島からの打ち上げ花火を鑑賞できる自宅へ招き、西部地区の魅力をアピールしています。

発表2 こどもがいくとこ・おとながいるとこ(一般社団法人みかん箱)

みかん箱は会員制の居場所です。「学び・出会い・感動を繰り返して人生を豊かにする」をメソッドとしています。
小学生を対象に学びの楽しさを体験する「学びの探究塾」、中高生を対象にこどもが主体となって活動をすすめる「ベースキャンプ」の居場所を今年度から開講。
みかん箱だからできる学びやここでしか出会えないようなおとな、学生ボランティアと様々な体験を通して人生を豊かにすることを目指しています。

発表3 活きる空き(学生団体ISARIBI with 活きる空きプロジェクト)

「空き」が生むマイナス印象をプラスに上塗りする活動です。
改修準備中の家屋を舞台にシャッターアートをしたり、誰でも描きこめるボードを設置したりしてきました。町ゆく人の交流や将来への期待感を増す成果が出ています。
特別な知識や技術が無くても、自分たちでも、町の良い印象は作っていけると思います。

発表4「あって当たり前」のモノやコトを自分たちで創る活動(函館工作座)

函館工作座は、住民・高校生や大学生・木工や金工職人・教員などが協働し、暮らしを豊かにするモノやコトを共創する為に作った団体です。足りないものをネットで買うのでなく、自分たちで創ることに挑戦しています。創ることの喜びを取り戻し、文化を再興したい思いです。
最初の成果は、幸坂の2つのベンチです。

発表5 「函館に移住して良かった」と思っていただくために(函館市移住サポートセンター)

「函館市移住サポートセンター」は、函館への移住を検討している方への情報提供や移住された方の暮らし相談を行っています。
また、移住者と市民の交流機会を創出するために、「茶話会(まちセン茶論)」や「フォーラムイベント」を実施しているほか、移住前の不安解消をするために「移住セミナー」を実施しています。

発表6 港町に映える「函館タータン」誕生(函館タータン協会)

「函館タータン」は、レンガの赤、海峡の青、雪の白、そしてイカスミのセピアで織りなすチェック柄です。4色の経糸と横糸で規則正しく織りなしたこの柄が、2024年10月15日にスコットランドタータン登記所に正式登録されました。新しい「函館の顔」になる日を目指して、地元愛に溢れるサポーターを募集中です。

3. 意見交換

各発表の後、質疑応答や意見交換の時間を設けました。参加者からは、活動の運営費に関する質問や活動の成果に関する質問などが寄せられたほか、プレゼンターや参加者間で活動への参加や協力に関する申出があったことから、活動への理解やまちづくりに関する意識の高まりを感じるとともに、新しい共創の取組が期待されます。

開催結果

今回、参加者から寄せられた主な意見は次のとおりです。

  • 幅広い世代が一堂に会する共創サロンは貴重な場。特に、若い方のパワーが素晴らしいと感じた。(町会役員)
  • 移住して間もないため、函館市のことを知りたくて参加した。次回の共創サロンにも参加したい。(移住者)
  • 活動への参加や協力を期待して参加したところ、会員加入や次の展開に向けた話が進展しそうだ。(プレゼンター)

今回の共創サロンをきっかけに、まちづくりの輪が広がり、市民一人一人が主体的にまちに関わっていくことができますよう、地域のみなさまにおかれましても、ご理解とご協力をお願いいたします。
今後も、いただいた意見等を踏まえ、西部地区における取組を進めていきます。
また、「函館西部地区ニュース」では、本サロンの開催の様子をはじめ、西部地区再整備事業の取組やイベントの様子、西部地区で活動されている方へのインタビューなどを配信していますので、ぜひ、ご覧ください。

主催

函館市(函館市西部まちぐらしデザイン室)、(株)はこだて西部まちづくRe-Design

協力

函館市西部地域振興協議会