西部地区への移住
2022.10.04
西部地区への移住
心地よい街・函館
北海道坂本龍馬記念館 事務局長 柳田 善徳
北海道坂本龍馬記念館の前館長に声をかけていただいた縁で、2017年4月から函館西部地区での生活が始まりました。私にとって西部地区最大の魅力は、そこかしこに歴史(特に幕末維新期)を感じられること。函館の発展、北海道の発展の原点が詰まっていて、酸いも甘いも知り尽くした街の風情が、何とも心地よい。
「たとえ一人でも蝦夷地に新しい国を開く」という夢を持ち続けた坂本龍馬は、暗殺されていなければ、間違いなくこの函館に足を踏み入れたことでしょう。まさに幕末は新しい函館、新しい北海道への転換点、もし龍馬が来ていたら、自ら結成した海援隊を駆使して、活気ある街づくりに貢献し、夢への一歩を踏み出したはずです。
残念ながらそれは叶わなかったので、函館で龍馬の足跡を辿ることはできません。しかし、函館(特に西部地区)には、龍馬の一族や縁のある人々が多く訪れていますので、実は様々な場所で龍馬の息遣いを感じることができるのです。これも心地よさのひとつ。
約30年前に初めて函館を訪れた時、将来ここに住むことになるとは思ってもいませんでした。当時と比べると、街の様子は大きく変わったと実感します。今では富山市、長崎市、そして釧路市と並ぶ、私の好きな心地よい街のひとつになっているので、「住めば都」です。
縁あって移り住んだ函館、その魅力をこれからもっと発見して、多くの人に伝えていこうと思います。
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北海道坂本龍馬記念館